数ある封筒サイズの中でも一番よく目にする「A4」。
企業へ送るための履歴書、会社のビジネス文書の書式、紙での依頼事など…
長い人生の中でも、A4サイズの封筒を使う機会は圧倒的に多いです。
しかし送り方を間違えると、送り先の学校や企業に迷惑をかけたり、余分な手数料を意図せず払わせる形になって信用に傷が付く可能性だってあります。
一応ミスをして送ってしまっても、日本の郵便局が管理している以上は、A4封筒が行方不明になるという最悪のケースは起こりにくいです。
が、A4封筒の1つ正しく出せないという事実は、相手からのあなた個人、もしくは会社全体の信用に大きく関わるのです。
「A4封筒の切手代は?重さや枚数によって違うの?」
「もし間違えて出しちゃったらどうなるの?」
「そもそも送り方がよくわからない!」
今回はA4封筒の送り方のすべてを徹底解説します。
特に普段、こういった封筒を郵便局に出す習慣が無いという人は、間違えないようチェックしてみてください。
選ぶA4サイズ封筒や切手の料金は?
A4サイズ封筒は「角形2号」
A4サイズの封筒は、角形2号という規格のものを用意します。
これは街中の以下のお店に置いてあります。
・郵便局
・ホームセンター
・スーパー
・ドラッグストア
・文房具書店
他にはドン・キホーテなど、大抵のお店で取り扱われているのですぐに買えます。
そしてこの封筒は、定形外郵便物(規格内)として扱われます。
郵便局では手紙や封筒は第一種郵便物とされ、さらに定形郵便物、定形外郵便物(規格内)、定形外郵便(規格外)の3種に分類されます。
ごちゃごちゃしないように簡単に説明すると、これらは分類毎にそれぞれ送れるサイズが変わり、さらに重量で料金が変わります。
定形外郵便(規格内)は、以下のサイズに収まるものが該当します。
縦…14cm~23.5cm
横…9cm~12cm
厚さ…3cm
重さ…1kgまで
A4サイズを入れるのに適した角形2号は、横24cm・縦33.2cm・厚さ1cm以下で上記に沿って定形外郵便物(規格内)として扱われます。
封筒のサイズではなく重さで料金が変わる!
そしてここからが重要!先ほども軽く触れましたが、
定形外郵便物は封筒サイズによって送料が変わるのではなく、封筒の重量によって大きく変わります。
封筒サイズは範囲内ならどれだけ変わろうが、送料には一切影響しません。
気になる定形外郵便(規格内)の重さ別の料金は以下の通り。
重さ | 料金 |
---|---|
50g以内 | 120円 |
100g以内 | 140円 |
150g以内 | 205円 |
250g以内 | 250円 |
500g以内 | 380円 |
1kg以内 | 570円 |
2kg以内 | 取り扱いなし |
4kg以内 |
この重さには封筒の重さも加わるので注意!
クラフト紙封筒の角形2号の重さは約15gあり、中身の重さがギリギリだと一段階上の料金になってしまうこともしばしばあります。
50gというのが非常にきわどいラインであり、資料2~3枚+角形2号封筒くらいなら50g以下に収まりますが、少しでも増やすと50gを超えてしまいます。
50g以内と100g以内では20円も違うので、少しでも節約したい!というのであれば重さに気をつけてください。
ちなみにここで言う料金=切手なので、上記の金額の他に切手代が掛かるということはありません。
距離が離れていても国内なら値段は変わらない
「遠くに出しても追加料金はかからないの?」
東京から大阪や九州へ郵便を出すとなると、宅配便のように追加料金が掛からないか気になるところです。
この定形外郵便物(規格内)の場合は、どれだけ遠かろうが国内なら料金は変わらず送ることができます。
北海道の端から沖縄まで送っても送料は変わらず!遠方への郵便物も安心して預かってもらいましょう。
A4封筒(定形外郵便物)は街のポストか郵便局へ出す
A4封筒の重さを量った後は、以下の通りに行動します。
①切手を貼ってポストへ投函する
②街の郵便局の窓口へ持っていく
これはどちらを選んだ方が良いのか?解説しましょう。
最寄のポストは最速でいつでも出せる!しかし!?
ポストを利用するメリットは以下の3ポイントです。
・あちこちに置いてあるのですぐに出せる
・24時間365日稼働中なのでいつでもOK
・人との対面も無く自分だけで完結する
街のあらゆる場所に設置してある上に、24時間365日ポストの口が開いているので、早朝でも真夜中でも関係無しに投函できます。
ポストが破壊されない限りは盗難されることも無いので、セキュリティの観点からも安心安全です。
また、誰かとやりとりするわけでもないので、そういうのが苦手な人でも気軽に利用できます。
が、その反面たった1つの大きなデメリットを抱えています。
それはミスがあったら取り返しがつかないことです。
例えば、重さと違う料金の切手を貼ってしまった時、足りなければ料金不足として戻ってきて、高額切手だったらそのまま使われて損をしてしまいます。
誰かにチェックしてもらわないと、うっかりミスというのはよくあります。何か間違いがあっても、完全に自己責任になってしまうわけです。
慣れてないと起きやすいうっかりミスを回避するなら、もう1つの郵便局へ持っていく方法が無難です。
困ったら郵便局の窓口へ持っていけばOK!
どうしても不安であれば、A4封筒を郵便局の窓口に持っていけば、必要な手続きをその場ですべてやってもらえます。
・郵便局の人がすべて教えてくれる
・ミスによる返送や追加料金が発生しない
・配達日時の指定や配達記録も付けてもらえる
プロである郵便局の人にやってもらえばスムーズな上に間違いは無いので、頼ってしまうのも1つの手です。
もちろん窓口利用料などは掛からず無料なので、慣れないうちはガンガン頼ってしまいましょう。
デメリットとしては、24時間営業では無いところです。
それどころか午後15時や16時といった早い時間に営業終了してしまう郵便局も少なくないです。
学業や仕事の都合上、夜中しか時間に余裕が無い人には厳しいかもしれません。
ただし、街中の大手郵便局に存在する「ゆうゆう窓口」であれば、普通の郵便局が営業時間外でも受付してもらえるので、そちらを頼る手もあります。
最寄の郵便局・ゆうゆう窓口は、以下の郵便局公式ホームページから検索することができます。
⇒ 最寄の郵便局を探す
A4封筒を用意したら3ステップを踏むだけ!
角形2号というA4封筒を用意すればあとは簡単です。
①中に入れる物の重さを量る
②重さに合った料金の切手を貼る
③ポストへ投函 or 郵便局へ持っていけば完了!
①送る物の重さを量り、②対応する切手を貼って、③最寄のポストか郵便局に持っていくだけでおしまいです。
最後に封筒にそれぞれの住所を書くのも忘れずに!
私も昔、出し方ばかりに気が回って肝心な宛先を忘れたことがあったのでご注意を(笑)
A4封筒を送り方についてその他の疑問や豆知識
郵便物の重量を正確に量る方法
「郵便物の重さってどうやって量ってる?」
これは調理用のはかりを使うのが良いです。
より正確に量りたいなら、イオンなどのスーパーやホームセンター、家電量販店で電子スケールのはかりを買うことをオススメします。
私も切手代を1円も無駄にしたくはないため、調理用のはかりを使って郵便物を量るようにしています。
ちなみによく入れることになるであろうA4・A3用紙の重量は以下の通り。
A3用紙…1枚あたり8~9g
角形2号の定形外郵便物(規格内)は約15gなので、A4用紙を7枚詰め込んだら50g以内(120円)を超えるかといったラインです。
さらに同封するクリアファイル、封筒に付ける糊、各種テープ、シールで重量は変わるので、やはり自分で調理用はかりを用意して一度量るのがベストです。
切手料金が足りてなかったらどうなるの?
切手を貼ってポストに投函しても、重さに対して料金が足りてなかった場合は、以下のように処理されます。
(1)受取人に届く前に差出人に返送される
(2)受取人に届いて不足額を支払う
(3)受取人が不在だったり、支払いを拒否したりすると差出人に返送される
※郵便局公式ページ 手紙にまつわるQ&A より引用
例えば、あなた(差出人)の郵便番号が123-4567だったとします。
その123-4567地域を管轄する郵便局、あるいはそこが取集するポストに郵送物を持って行っていた場合は、不足があればあなたの元へ返送されます。
最寄のポストに出した時なんかは、(1)のように処理されます。
一方で、123-4567地域を管轄しない郵便局、あるいはそこが取集ポストに持って行っていた場合は、受取人の元に届けられて同時に不足分も請求されます。
ちょっと遠出したついででポストに出したりすると、(2)のようなことが起こります。また、差出人の住所が書かれていない場合も同様です。
受取人は受け取りを拒否することもでき、その場合は(3)になります。差出人の住所が無い場合は手紙は処分されます。
単に料金不足で戻ってくる(1)ならまだしも、(2)の場合は相手に料金を肩代わりしてもらうという非常にマズい展開になります。
受取人に多大な迷惑と手間掛けてしまい、赤っ恥も良いところです。信頼にも影響することでしょう。
そして受け取りに拒否権もあるので、大切な書類を受け取ってもらえずに期日に間に合わなかった!という事だって十分にありえます。
そういった事態を避けるためにも、前述の調理用の量りを使って重さを正確に量るか、郵便局に直接持ち込んで手続きしてもらうのが一番だと思います。
迷ったら郵便局へ持ち込む!これが一番安定じゃあ!
コンビニ設置のポストはただのポストと同じ
最近はコンビニ、主にローソンの店舗内に郵便局のポストが設置してあります。
ちなみに設置コンビニは主に以下の3つの店舗。
・ミニストップ
・ローソンストア100
24時間営業で明るい場所にあるポストなので、夜間でも安心して利用できるのがウリです。
気をつけるべきは、コンビニは郵便局ではありません。
たまにコンビニの店員さんに「封筒の重さを量ってくれ!」「封筒を預かって欲しい!」なんてお願いしている人もいるみたいですが…
あくまでコンビニに郵便ポストが設置されているだけであり、コンビニの店員さんが郵便局員の代行をしてくれるわけではありません。
「物を量る程度ダメなのか?」と考えるかもしれませんが、法律によって禁止されているみたいです。
※関係法令等により、お客様の郵便物の計量・計測は認められておりません。お客様ご自身で確認いただくか、郵便局にお申し出いただくようお願いいたします。
※ローソン公式 郵便ポスト、切手・ハガキ・収入印紙、レターパック注意書き より抜粋
コンビニでは宅配便サービスを承っているところもあり、郵便物も同様に扱ってもらえると勘違いしてしまう人も多いみたいです。
コンビニのポストは普通の街中にあるポストと何ら変わりはありません。
配達日時を指定したり、しっかりと量ってもらいたいなら、郵便ポストがあるコンビニではなく郵便局へ持ち込むようにしましょう。
郵便局で量ったら自宅で量った時と重さが違った!
前述にて、郵便物の重さを量る方法として「調理用の電子スケールで量る方法」を紹介しました。
この方法で事前に量っておけば、切手代が大体どれくらい掛かるかを事前に知ることができます。
が、いざ郵便局に持っていったら家庭で量った数値と違う!ということが稀にあります。
私も1回だけ事前に調べた重量と違ったことがあり、しかも料金が一段階上がった(120円⇒140円)ので、思わず首をかしげました。
このように重量が違えば切手の料金が上がることもあるので、割と無視できない問題で納得できない人も中にはいると思います。
しかし、郵便局で使われる量りはこの上なく正確なものです。
なぜなら郵便局で使われる量りは、2年ごとに1回部外計量士による法定点検で整備されている上に、毎年自局でも1回は点検された物です。
国家資格を持つ専門家を使い、さらには絶対に間違いが無いように郵便局でダブルチェックをしているというわけです。
1gから量れる家庭用の調理スケールも正確ですが、郵便局のものと比べたらさすがに精度と信頼性のレベルが違います。
そもそも量りの数値を不正にして利用者の小銭を巻き上げても、バレた時のリスクの方が郵便局にとって絶大なので、そんな危険はわざわざ冒さないでしょう。
なので、もし重量の違いを指摘されても、素直に追加料金を払うなり対応するようにしましょう。
A4封筒を確実に送るなら郵便局へ持ち込むべし!
今回の記事でA4封筒を送る際の料金や方法がわかったと思います。
個人的には、自分で重さを調べてから切手を貼ってポストへ投函する方法は、慣れてないうちは正直オススメしません。
窓口の混み具合にもよりますが、持ち込んでから送るまでの手続きは5分と掛かりません。遠慮せず郵便局を利用しましょう!
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